ロードバイク乗りでスマートウォッチを検討しているなら選択肢に入れて損は無いInstinctDualPowe。サイコンやセンサー類との連携はどうなのか?自転車乗り的目線から使って見た感じのレビュー。
自分的必須項目
今回自転車ガジェットの一つとしてスマートウォッチを購入するにあたって、自分の中で以下が必須項目でした。
多分自転車乗りなら大体ここら辺が気になって来るであろうって項目たち。その結果選んだのが今回のInstinct Dual Powerな訳ですが、見込んだ結果が得られたのか、実際どうだったのか?
同じ感じでスマートウォッチを検討してる方の参考になれば!
バッテリー持ちは?
まず何といってもInstinct Dual Power一番の売り文句が、スマートウォッチ界最強と言っても過言では無い電池持ちの良さを前面に出しています。
スマートウォッチモード:最大 24 日間 + 30 日間*
Garmin公式
GPS + 光学心拍計:最大 30 時間 + 8 時間
バッテリー最長 GPS モード:最大 70 時間 + 75 時間**
Expedition モード:最大 28 日間 + 40 日間*
バッテリー節約ウォッチモード:最大 56 日間 + 無制限*
*太陽光充電:1 日中着用し、野外の 50,000 ルクスの条件下で 1 日 3 時間置いた場合
**太陽光充電:50,000 ルクスの条件下で使用した場合
スマートウォッチモード(心拍ON)で54日間持つと謳うとんでもバッテリー。
だけどこの野外の 50,000 ルクスの条件下と言われてもいまいちピント来ないので、実際に1週間充電せずに使って計測したバッテリー推移が以下
Day | 天気 | 開始 | 終了 | アクティビティ内容 |
1日目 | 晴れ | 残り24d | 残り23d | 朝20分、夜20分ライド(夜は日没)。内勤なので日中は意識して日に当てたりも特にせず。窓際族なら良かったのに…と初めて思った。 |
2日目 | 曇り | 残り22d | 残り21d | 同上ライド。昨日より電話が多くバイブが多かったかも?当たり前だけど通勤位のソーラー強度ではバッテリーは減る一方の模様。 |
3日目 | 晴れ | 残り21d | 残り20d | 同上ライド。毎日通勤時40分以上は心拍転送してるけど、ANT+だからかそこまでバッテリー減りに影響は無さそう? |
4日目 | 晴れ | 残り20d | 残り22d | 土曜日。朝8時~日没までライド。多分7時間位は日を浴びていた。8時から19時位まで心拍転送しっぱなし。GPSとかは使っていない。 |
5日目 | 晴れ | 残り21d | 残り20d | 日曜日。昨日が今年初ロングライドだった為、一切の日を浴びずほぼ一日中寝てた。 |
6日目 | 晴れ | 残り20d | 残り19d | 朝20分、夜20分ライド(夜は日没)。自転車通勤の良い所は出社が楽しいってのが一番大きい。 |
7日目 | 雨 | 残り19d | 残り18d | 同上ライド。風呂でもずっと付けっぱなので、もはや体の一部化してきた感。 |
ただの会社員なので休み以外は通勤位でしか日に当たりません。初日の詳細に書いたように、会社の席が窓際の人は完全に充電から解脱出来そう。
そんなこんなで、ようやくまともにソーラーの恩恵を受けた4日目。残り日数が20dから22dまで回復しました。
計測時は4月の北海道なのでソーラー強度もそこまで強くない状態でこれ。晴天時ずっと外出てたらバッテリーは無限と言って良さそう(GPS無し・スマホ連携有・心拍転送有の場合)
ちなみにスマホとの連携を切るとバッテリー残が2日増える模様。自分はライド中車体のスマホホルダーに装着してる為常に通知は見れるし、スマホ側の電池減りも抑えたい為、今後はスマホ連携OFF運用する予定。
検証結果:前面に押し出しているウルトラバッテリーは伊達じゃない。
心拍をサイコンに飛ばせる?
ANT+もBluetoothも対応していて、難なく心拍の転送が出来ました。ちなみに水中心拍にも対応しているそうで水泳でも使えるとのこと。
あと通常のウォッチ画面からこの【心拍転送モード】に行く時、いちいちメニュースクロールしなくても良くなるショートカット機能がかなり優秀。
Instinct Dual Powerは物理ボタンが5つあり、それぞれ単体の長押しや同時押しで特定の機能を呼び出す様に設定する事が出来るので、自身のアクティビティに合わせてカスタマイズが出来るわけです。
私はDOWNボタン長押しで心拍転送にしています。
今まで使っていた腕に巻くタイプの心拍計(iGPSPORT HR60)と比較して精度も問題なし。
また、普段から付けてられるので、通勤の時とかのちょっとしたライドに心拍センサー付けるめんどくささも無くなるし、泊りライドの時とか特に充電しなきゃならないガジェットが一つ減るのがめちゃめちゃ嬉しい。
単体でもサイコン代わりに出来る?
センサー追加の画面からケイデンスセンサー(iGPSPORT C61)とスピードセンサー(iGPSPORT SPD61)を認識させる事は簡単に出来た。もちろんSTRAVA連携も可能なので、単体でサイコン化が可能と言っても申し分無し。
予想通り普段サイコンに慣れているとやっぱりライド中に視線を左下に落として、且つ、腕をクイっとやるのはちょっとしんどい。上ハン握ってる状態じゃなきゃそもそも無理だし。
後STRAVAで予め作成したルートを入れといて見るとかは出来ないのと、GPS使うと結構バッテリー使うので注意が必要。
機能的には問題ないので現在サイコンを持ってない方や、ライド中にサイコンが電池切れしてしまった時の代用等には十分使えるでしょう。そもそも自分もサイコンの予備目的なので問題なし。
頑丈さは?
アメリカ国防総省定するMIL規格「MIL-STD-810G」準拠の高い耐熱性、耐衝撃性に加え、10気圧(100m)までの水圧に耐える事が出来る。スマートウォッチでありながら、G-SHOCKばりの堅牢制を兼ね備えたInstinct Dual Power。
例えば、転倒時。右利きならInstinct Dual Powerは左手、でコケる方も左側なので頑丈さって非常に大事。落車等の危険性もあるし。
付けてみると分かりますが繊維強化ポリマーのボディは故障の心配が無用なのが良く分かる。それでいて重量はわずか56グラム(公式では53グラム)しか無くとても軽い。
付けてるのを忘れるって程では無いにしろ、1グラム1万円とも言われる自転車界隈、
軽さ=正義です。
ただ充電端子の所はむき出しなので、錆び防止でこれオススメ↓公式との重量差分はコレ
ボディバッテリー機能が面白い
一個面白いなと思ったのがコレ。Garminスマートウォッチオリジナル機能のボディバッテリー。
これは心拍の流れとストレス度合から現在の残りHPを算出し、0~100のスコアで表示してくれる機能。正しい睡眠を取れば回復する(昼寝でもする)けれど、浅い睡眠や途切れ途切れの睡眠だと全然回復しない。
木曜日(画像左)
飲みすぎたのと週の中盤って事も有りスタートが40始まり。出社してからどんどん下がってるが、帰る前はちょっと上がってる。大体の平日はこんな感じ。心拍転送してるからか勝手にバイクマークが付いてる。
金曜日(画像中央)
明日は休み!しかも今年初のロングライドだぞ!って事で時間経過と共にバッテリーが回復しているのが分かる。オレンジのグラフのストレスも少ない。
土曜日(画像右)
休みなので中々バッテリーは回復。で、ほぼ一日中自転車乗ってたのでゴリゴリバッテリーが削られていく。就寝前にはバッテリー8の瀕死状態だった。
以上の画像の通り、単純にフィジカル的なHPだけではなく、メンタル的なMP要素も多いに関わって来る模様。
過信しすぎは良くないけど、寝起きの残HPの高低でコースやペース配分を決めてみたり、体調管理の指標としても今後も積極的に使って行きたいと思った機能の一つでした。
人によってはいまいちなところもある
そもそもこのInstinct Dual Powerはあまり万人向けなスマートウォッチでは無いので、自分がスマートウォッチに求めるものは何か?良く考える事が必要。
ディスプレイの解像度は高くない
メールやLINE通知の表示はメッセージの一部のみが表示され、テキストもファミコンフォントみたいな感じ(全然読めますけどね)。機能性全振りの漢仕様の為、apple watch的な今風な華も特に無い。
GPS・GLONASS・みちびき(補完信号)・Galileoが使えるので追従性は高いものの、モノクロでおおよそしか表示出来ないので、スマホが使える状態ならそれらはスマホ一択。
フェイスのカスタマイズはそんなに出来ない
他機種と特に異なるのがフェイス部分。画面右上のサークルが固定で居座ってるので、カスタマイズの幅が狭い。そしてフェイスをダウンロードしたりも出来ない為、気分で着せ替えを楽しみたい!みたいな人には不向き。
ビジネスシーンにはちょっと不向きかも
普段カチっとしたスーツスタイルで、その時にも付けていたいって場合は向かないかなと思います。これは個人差なのであれですが、実物も見たまんまカジュアル要素強めなので覚悟した方が良い。
ちなみに私もスーツですがカチっとしてないので気にせず付けてます。
自転車乗りならスマートウォッチはInstinct Dual Power一択
そんなこんなで、サイクルガジェットの一つとして現在進行形で使い込んでますが、今の所一切の不満は無く、購入前に思っていた通りの働きを見せてくれているGarmin Instinct Dual Power。
もしこれから心拍計やサイコンを買おうとしている、スマートウォッチを買おうとしているサイクリストの方は『Instinct Dual Power』で決まりでしょう。
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